日本城巡り

合戦

井川城

長野県松本市井川城1丁目4552番地

建武二年(1335)
築城者・小笠原貞宗


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松本城 犬甘城 寺尾城
上田城 上の山城
松代城 小諸城
井川城 龍岡城

井川館を築いた時期は明確ではないが、『小笠原系図』

では貞宗の子政長が元応元年(1319)に井川館に生まれた

と記されているので、鎌倉時代の末には、この地に移って

いたとも考えられるがはっきりとはしない。

井川の地は、薄川と田川の合流点にあたり、頭無川や穴田川

などの小河川も流れ、一帯は湧き水が豊富な地帯である。

現在の指定地は地字を井川といい頭無川が濠状に取り込んで

流れており、主郭の一部と推定される一隅に櫓跡の伝承がある

小高い塚がある。小笠原貞宗は建武の新政の際、信濃守護に

任ぜられ、足利尊氏に従って活躍し、その勲功の賞として

建武二年(1335)に安曇郡住吉荘を与えられた。

その後、信濃へ国司下向に伴に守護として国衙の権益を掌握し

信濃守護の権益を守る必要から、伊那那松尾館から信濃府中

の井川の地に館を構えたとみられる。


私見・登城日2003・06・08  作成日2003・07・27  編集日2006・04・16  て・さ

登城の際、ナビを活用しているので思いもかけない城に登城できることがある。

この井川城もその1城である。犬甘城に向かっていたが、ナビに突然井川城が映し出された。

資料も無ないが、その井川城に向かって車を進めた。城跡は田んぼの真中にあり、道路沿いは

住宅で車を停めるところが見つからない。丁度、畑を耕していた小父さんにお願いして

車を停めさせてもらい、あぜ道をカメラとビデオを持ち、やっと城跡にたどり着く

城跡の周りは田んぼと畑で城跡だけがこんもりと土盛が残されている。

案内板によると、櫓台の一部とのこと。

また、林城に移転する以前に本拠としていた城館の立地条件を知る事ができた。

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