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鬼ノ城
岡山県総社市奥坂
5世紀〜7世紀説あり
築城者・吉備氏
山城・標高400m
大昔、百済の王子温甲羅が一名吉備の冠者と称して
この城に拠っていたが、吉備津彦命によって征伐され
たというのである。いわゆる古戦場の伝承である。
また一説には、中島大炊介元行という国人が伏兵を
置いた≪中世の城≫という伝承もある。
また九州に多い、≪神籠石≫に似た古代の山城跡
であるという点で一致している。
外郭線の石垣の石材が神籠石にみられる方形切石
と相違して粗い割り石を多用しているので、古代の
≪瀬戸内型≫城とでもいうべきのものだ。
また朝鮮半島でも直線を基調にした塁線の構築は
見られない。
さらに谷地形またはそれに近い形状をした位置の
塁線の内側に、塁線と平行に一条の浅いU字溝が
巡っている。
これは今まで≪車道≫といわれてきたが、車・馬が通れる道幅ではないし、なにしろ非連続であり、流水の
一部を水門へ導いた水路と考えた方が適当ではなかろうか。いずれにせよ、これらの位置をたどって、
ぐるり一周した総延長は2.7kbにも達する。
私見・登城日2004・03・07 作成日2004・04・04 編集日2006・05・06 さ・て
経山城から鬼ノ城に周ってきてビックリ。広い駐車場。人の多いこと。かなり知られた城らしいが
私は知らなかった。登城道は、バリアフリーに整備され、車椅子で来られている人もチラホラと
見かける。城ファンには、ちょっと物足らないような気もしなくはないが〜、
公園として見ると、一日中子供と遊べるところである。標高が高い事もあって、雪がよこなぐりで
頬にたたきつける。今日は松江城に行くつもりだったが道路がアイスバーンのため断念。
岡山県下の城巡りにしてよかったように思えた。次は顧問の林さんが待っている備中高松城。
き の じょう