日本城巡り
276
今治城

≪吹揚城≫

模擬天守

1980年

愛媛県今治市通町

014

慶長七年(1602)
  藤堂高虎

≪県史≫


入城料300円 駐車場無料

宇和島城
松山城
今治城

慶長七年(1602)、当時今張浦と呼ばれていた越智郡の

一寒村に築城を始めたのは、関が原の戦功で宇和島七万石

から一躍伊予半国の大名にのしあがった藤堂高虎である。

築城にあたって高虎は、かって福島正則が居城した国分山城

から石垣を全部運ばせたが、彼の構想していた石塁を

築くためには、なお莫大な石才が必要であった。

数日後に『船一ぱいの石材を運搬してきた者に対して

船一ぱい分の米を与える』という高札が島々をはじめ海辺の

村に掲げられたのである。

この高札を読み、あるいは人づてに聞いた人々は、船に石を

満載して今張浦に押し寄せたのである。

そして最初の約束どおり米を与えて労をねぎらったが、

そこが思うつぼであった。

勘兵衛は頃合を見計らって『石はもう不用になった。しかし

海に棄てたのでは通航に困まるし、お前たちの漁にも邪魔に

なるであろうから禁止する』と告示をだしたのである。

まんまと一杯くわされたのであるが、さりとて重い石船このまま

持ち帰るわけにもいかず、そこで海岸に置き去りにして引き上げた

この棄てられた石材をもって今治城の最後の石垣は完成したという。


私見・登城日2001・02・18  作成日2001・03・07  編集日2006・04・21

藤堂高虎の縄張の凄さを見る。浜辺に築城するという当時としては考えられないわざを見せつけられた。
のちの、津城・篠山城などでも石垣が沈まないように犬走りを広く取り石を積み上げていく、藤堂高虎
独特の石積みの妙技が、この今治城で見られて感激する。

登城日 2008年10月13日 作成日 2008年10月19日 入場料400円 駐車場 1時間 100円

前回の登城とはまったく違った城郭になってしまった!。駐車場の前の石積みが高くなり、駐車場から天守が
見えない。だが、鉄御門もでき、門を入ると藤堂高虎公の銅像が迎えてくれる。その後に五層の天守がそびえる。

014

天守から鉄御門・内堀が見え、遠くに大島が見える

新しく積まれた石垣と建てられた大手門

2001年2月18日登城

2001年2月18日登城

inserted by FC2 system