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大阪城・北

大阪城の京橋口をでて、京街道沿いに500m進むと左側に大黒屋(以後DK屋)さんがある。
そのDK屋さんの米澤社長は歴史に詳しく、現在の社長で十四代目だそうです。
DK屋さんの社長は、宣伝はしてほしくない!。ホーム・ページにも出してくれるな!
今あるお得意さまで充分仕事はある。これ以上仕事が増えると今のお得意さまに迷惑がかかる
という理由で、私も一度断われました。のち、三度お願いに伺い了解を得ました。
ホーム・ページで屋号をあまり出さないように、との事でしたので、以後DK屋さんとさせてもらいます。

Y…米澤社長    G…管理人(五郎)

歴史を感じるDK屋さんの商標登記表

所狭しと吊るされている出荷直前の提灯の数々

現在でも網島の地名が残っている

前方に藤田美術館が見えてくる

京橋口から前方の京橋を渡ると京街道だ

京橋を渡ると右手に『きょうばし』の標示がある

G…今日は京街道の事でお聞きしたいのですが、宜しくお願いいたします。

Y…私の知っている昔の京街道は道幅も狭く、車もあまり通らなかったですよ。

G…私も、35年ほど前からこの辺りを車で走っていましたね。今は学研都市線と言っていますが
   その頃は、線路も単線で片町線と言っていました。終点の片町駅も賑わっていましたね。
   電車も、東海道線のお古の電車で、内装も本物の木製でした。形式は『クモハ42』だったかな?。

Y…随分昔の事をご存知ですね!。私より詳しいかもしれませんね?。

G…お城も街道にも興味が無い頃ですから、ただ通りすがりの旅人ですよ(笑い)

   本題に戻りますが、片町の地名の事でお聞きしたいのですが?。

Y…片町という地名の由来を言いますと、道路のお城側には家を建ててはいけない。
   何故かと言いますと、道路の両方に家を建てると敵が家の影に隠れてお城にい近づけるから、
   お城側は畑・田んぼにして敵が隠れられないようにした。そこから片町という地名がうまれたそうだ。

G…では、片側町という事ですね!。

Y…もう1つあるのじゃ!。この町に片桐且元の屋敷があったんじゃ!。
   その片桐の『片』をもらって片町とした。という説もある事はあるが、ど〜かなぁ??。

G…D・K屋さんは、昔から京街道沿いで商いをされているのですか?

Y…江戸時代からこの地で商いをさせてもらっています。始めは、大黒傘という傘を作っていました。
  元禄期以降、紙張りの傘が一般に普及します。
  大坂大黒屋の「大黒傘」が江戸へ運ばれてきて大流行し、やがて江戸でそれを真似て作られたのが「番傘」。
  油紙が厚く、柄が太く、傘の骨とされていた竹が荒削りの大衆品でした。

Y…  番傘はなぜ番傘と言うかご存知ですか?

G…まったくわかりませんねぇ?。

Y…江戸では、評判の良い大黒傘を真似て作った傘を、旅籠の置き傘として屋号と番号を傘に書いたのじゃ。
   その傘の番号を取って番傘と言い出したそうだ。だから、番傘は江戸からですが、元は大黒傘なんですよ!。
  
   時代劇を見ていると、浪人が狭い長屋で傘張りの内職をしていたりしますが、江戸時代前は傘は
  上流階級しか持てず、作る人間も上流階級でした。だから浪人とはいえ、傘張りをしている者は
  プライドが高かったそうです。「烏帽子」を被り、髭を生やして傘張り仕事をしているのは、
  室町時代頃の職人風俗の名残だということですよ。

G…番傘は知っていましたが、大黒傘は知りませんでした、申し訳ありません!。勉強になりましたm(_ _ )m。

Y…またまた本題から外れて、宣伝をしてしまいました。ここは書かないようにしてくださいよ(笑い)
   私の店は、京街道の北側に建っています。反対の南側は私の子供の頃まで畑でした。
   傘に糊付けして、向かいの畑に干していましたね。もちろん大阪城と私の店の間は何も無かったですよ。
   昭和20年の戦後ボチボチと家が建ち始めましたね。

G…堀沿いに道がありますが、昔からの道ですか?。

Y…あの道は、私が子供の頃に堀沿いの畑をつぶし新しくつくった道ですから、京街道とは関係無いですね。

G…社長のお祖父さんの十二代目の方が、写真好きとお聞きしていますが?。

Y…そうですね!。裏の蔵に大阪城。城下町などの写真が沢山ありますね。お盆が済み、時間ができれば
   整理して置きますので、しばらく時間をくださいね。たぶん、来年の2月頃になると思いますよ。

G…それでは、お忙しい時期におじゃましまして申し訳ありませんでした。
   写真の整理ができましたら、拝見させて頂きますので宜しくお願い致します。本日はありがとうございました。

D・K屋さん

作成日平成二十年七月十七日

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