足利義尚公陣所
≪鈎陣屋≫
№535
当陣屋は将軍義尚が、六角高頼を親征するために近江に出兵したおりの陣所である。
古図(同町大宝社蔵)によると、その規模・構造は外周に堀を巡らせ、東西111間南北120間の
広さをもち、北西の四分の一は、さらに堀により内郭を画し、この内郭内の東辺に本丸の跡地がある。
長享元年当初は、東方山安養寺に陣を構え、その二ヵ月後に現在の鈎に移ったららしいが、
目標の六角高頼は甲賀山中に逃れ、その効果はほとんどなかったという。また、将軍は陣中において
歌会を催すなど華やかな生活を送っていたが、延徳元年(1489)若くしてこの陣中で病没した。
築城者:足利義尚 長亨元年(1487)
所在地:滋賀県栗東市栗東町上鈎270
登城日:平成二十五年(2013)九月十七日 作成日:平成ぬ十五年九月二十四日
滋賀県の国道1号線を大津から彦根に向いて走り、上鈎南交差点を左折し、すぐ右の道へ進む。突き当たりを左折し右に森が観えてきます。
その森が、足利義尚公陣所跡(永正寺)です。門の奥に駐車場がありますので安心して散策できました。
土塁、堀跡などが残っていますので、眼を閉じると当時を思い深けますね。
永正寺門のうしろが無料駐車場です
永正寺の本堂
土塁まえに案内版がありました
鬼瓦に家紋